1940年、第一次世界大戦下のロンドン。ローイ・クローニン大佐はフランスへ赴任するのでウォータルー駅へ向かっていた。駅の近くウォータルー橋にさしかかると大佐は車を降りた。その時空襲のサイレンが鳴り人々はウォータルー駅の避難所へ駆け出した。中の1人の女が何か落とした。大尉は手助けをして彼女と共に避難する。見れば見る程美しく、まだ女学生と見える彼女はマイラと名乗った。彼女はオルガ・キローワ・バレー団のダンサーなのだ。ローイは彼女の舞台を見物すると、夜食に誘った。ふたりは瞬く間に惹かれ合い、翌日には結婚の約束までも交わすほどその恋は燃え上がった。ところがその晩、彼女はローイからの速達便を受け取った。「出発命令が下ったから直ぐ立つ、会いたい」というのである。マイラは飛出して駅へかけつけたが走り行く車上に立つローイの姿をチラと見ただけであった。舞台をあけたという理由でバレー団をクビになってしまったマイラは貯蓄の全部を出して結婚衣装を買いローイの母に会いに行った。その約束のカフェでマイラは不図新聞を見た。そこには…
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