いきなり潅木の中から何かが飛び出して来た。『わッ!』と叫ぶ。一瞬ひるむ。狐でもタヌキでもなかった。「なんだつまんない、もっと驚いてよ」尚美はまだ幼い。けど、きちんとした面立ちが首の上にちょこんとおさまっている。夏と言うには未だ少し早い海に来た。はしゃぐはしゃぐ。潅木に突入したかと思えばいきなり飛び出してくる。可愛いのだ。夕暮れ、海の向こうでは黒い点にしか見えない船がオレンジ色の太陽のまん中で煙りを吐いていた。少女の瞳がじっーとそれをみつめていた?またひとつ見つけた。永遠だ。海と一緒に行った太陽だ?とか、ランボーを気取ったのかどうかはわからない。
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