我が家の楽園 ジェームズ・スチュワート

大金持ちの実業家・カービー氏は、工業用地の買収に奔走していた。ところがある奇妙な一家の反対にあい、その計画は暗礁に乗り上げてしまう。そんな折、カービー家の跡取り息子・トニーが恋人のアリスにプロポーズ。そのアリスが例の一家の孫娘であることを知ったカービー氏は、2人の結婚に大反対する。そこでアリスは何とかカービー夫妻に気に入ってもらおうと、彼らを自宅に招くことにするが…。ブロードウェイで大ヒットした戯曲を名匠、フランク・キャプラが映画化。拝金主義と上流社会をキャプラ独自のユーモアで皮肉った良質の風刺コメディだ。ライオネル・バリモア演じるバンダーホフ老人を始め、一家の個性的な面々のキャラクター設定も秀逸。キャプラ作品でお馴染みのジーン・アーサー、ジェームズ・スチュワートという2大名優の息の合った演技も必見だ。'38年アカデミー賞作品賞、監督賞受賞。