後の名製作者A・フリードが作詞で貢献した(作曲はN・H・ブラウン)MGM初期のミュージカル・メロドラマで、原案はE・グールディングが手がけた。歌手のエディは自作曲の“ブロードウェイ・メロディ”を引っ提げ、ジーグフェルドを彷彿とさせるザンフィールドのショウに大いに売り込む。そして、成功した彼を頼って、ドサ廻りで互いに苦労したマホーニー姉妹がNYへやって来る。始めは妹のクィニーだけが採用されるが、姉のハンクは持ち前の粘りでザンフィールドに食い下がり、役を得る。ハンクの恋人エディは、いまや昔日の痩せぎすな面影もなく美しく成長したクィニーに夢中になってしまう。それを、姉思いの妹は涙をのんで撥ね付けて、金持ちの御曹司とのかりそめの恋に興ずるが、姉は遥か以前から妹の本心を見抜いていた……。この姉妹の愁嘆場の演出はいかにもご大層で、彼女たちは唄も踊りも決して上手とは言えない。ただ、バック・ステージの描写はまだリアル・タイムの活気を伝えて、全体に平板なこのグッド・オールド・デイズ的作品を今でも輝かせている。アカデミー作品賞受賞。
- [MBM]
- [SPYEYE]
を入荷致しました!